一日で全部か、分けて進めるか — 「一気に」の前提を疑う片付け
「気持ちはあるのに体がついてこない、それが正直なところでした」。三代分の物が残る彦根の家で、ご夫婦が三度の中断の末におっしゃった言葉です。片付けは一日で終わらせるもの、という前提のまま物量の大きい家に向かうと、必要な日数の重さに着手そのものが止まります。
「またにしよう」は怠けではなく、設計の合図です
一気にやる計画は、その日の体力と気力が最高の状態である前提で組まれています。疲れが織り込まれていないから途中で止まり、中断のたびに「また最初から」という徒労感が積み重なる。物量と体力のミスマッチを意志の力で埋めようとしていることが原因であって、あなたの怠慢ではありません。埋めるべきは気合いではなく、設計です。
区切って進める三つのかたち(すべて実施済みの事例)
- 月二回の定期便 — 「頑張る日」をなくし、進み具合を意志ではなく日程が保証する形に。次の回までに考えるのは「あの棚をどうするか」だけ。三度挫折したご夫婦が半年で完了 — [彦根市の生前整理の事例(case 0043)。月二回×半年、312,000円(月払い52,000円×6か月)・買取61,000円]
- 押し入れ一つずつ・一回2時間まで — 疲れる前に終わる区切りで四回。カビの出た布団から順に、ご本人のペースのまま — [野洲市の生前整理の事例(case 0031)。四回で計142,000円]
- 三回訪問で判断の物差しを育てる — 「今日は水屋だけ」「次は掛け軸だけ」。回を追うごとに、迷う時間が最初の三分の一に — [大津市の遺品整理の事例(case 0021)。三回で148,000円・茶道具の買取47,000円]
分割は「遅いやり方」ではありません
一括と分割の違いは速さではなく、判断の質です。大津の茶道具の事例では、一日で決めきらずに三回に分けたからこそ、姉弟の中に判断の基準が育ちました。退去日などの期日がある場合は一括で、体力や気持ちに限りがある場合は分割で。どちらが正しいかではなく、あなたの制約に合う方を選ぶだけのことです。
同じところで止まりやすい、ほかのご相談
ペースについてよくいただく質問
少しずつ進めることはできますか
できます。押し入れ一つ分から始めて、四回に分けて進めた例があります。一度に全部やる必要はありません。どこから手をつけるかだけを決めるところからご一緒します。
仕事が忙しくて時間が取れません
立ち会いを短くする進め方があります。判断が要る物を先に決めておけば、あとはお任せいただけます。ご在宅が難しい日程でも調整できるかご相談ください。
一部屋だけでも頼めますか
一部屋だけでも承ります。まず気になる場所を一つ片付けて、残りは後日という進め方もできます。範囲を区切ることで費用も抑えられます。
体力的に限界です
無理に動いていただく必要はありません。物を運ぶ作業はこちらで行います。判断だけお願いして、あとは座ったままでも進められます。
見積を頼んだら断りにくくないですか
断っていただいて構いません。お見積りは契約ではなく、判断のための材料です。金額と内訳をご覧になったうえで、やらないという結論でも問題ありません。

